日日是好日 Diary

乳がん治療と日々の生活

治療の延期

3クール目に入る前日、

母がお世話になっている介護治療院から

電話があった。

母の命綱である点滴が

とうとう入らなくなってしまったらしい。

経口で飲める量が1日200ccほどなので、

もって1週間から10日かもと言われた。

 

3クール目に入る前の診察で

先生に事情を話し、

治療を少し休みたい旨を申し入れる。

とりあえず1週間、

ずらしてもらうことにした。

この日はエコーを受けたのだけれど、

先生によると、

思ったほど癌細胞は小さくなってなかった。

(人によっては劇的に小さくなるらしい)

リンパ節のほうは若干小さくなっていたようだ。

 

次の日、母の病院に面会に行く。

声をかけるとうっすらと目をあけてくれたけれど、

私とわかっているのかわかってないのか。

母の主治医の先生には、

私の病気の状況も説明して

もし私に連絡がつかない場合は、

弟のほうに連絡取ってくれるように

お願いをする。

先生には

「とにかくご自身の治療を

優先させてください」

と言われた。

うん、それはわかってはいるけれど、

抗がん剤を打って、

葬儀に出られなくなるのは避けたい。

しかし、金曜日になっても

母の病院から連絡がなかったため、

あともう1週間、

3クール目を延期してもらうよう

病院には予約の変更を申し入れた。

 

その週の土曜日、ムスメを連れて

もう一度、母のところに行った。

ムスメが声をかけても母は起きなかった。

けれど、看護師さんの話だと、

目を覚まして、

口から栄養はとっているようだ。

「(とろみのある栄養飲料を)

ちゃんと飲んでくれているので、

今日から200ccを500 ccに

増やします」と言われた。

母はまだ生きようとしている。

あ、これ、3クール目を

さらに1週間

延期しなくてもよかったかも、^-^;

 

今まで何度も

「もう覚悟してください」的なことはあった。

でもその度に母は死のふちから

舞い戻ってくる。

結構、生命力があるほうだと思う。

今回は流石に覚悟したけど、

今のところ大丈夫みたい。

先日は介護申請の再申請手続きもした。

こうなったら、母には

私の手術が終わって、

治療が一段落するまでは

生きていてほしいと思う。

 

結局、2週間、

抗がん剤治療をお休みした。

その間、体は元気だった。

うん、やっぱり抗がん剤打ってなかったら、

こんなに動けるんだと実感。

吐き気もしないし、味覚も戻った。

とりあえず、束の間の元気を

楽しむことにした。

仕事もちょうど忙しかったので

私的には体が元気で助かった。

(治療的にはよくないんだろうけど)