日日是好日 Diary

乳がん治療と日々の生活

1年半にわたる治療が終わった。

 

 

9月のはじめ、

1年半にわたる乳がんの治療が

ようやく終わった。

去年の3月に胸にしこりがあるのに気づき、

近くの乳がん検診を行なっている病院を受診。

そこで色々と検査をした結果、

やはり癌であることが判明。

私の癌はトリプルネガティブというタイプ。

これはホルモン療法も分子標的薬も効かない。

そして、

リンパにも転移していることがわかった。

2022年4月から半年間、通院による化学療法、

2022年9月末に全摘手術およびリンパ節廓清、

2022年12月から2023年1月にかけて

放射線治療25回、

今年3月からふたたび化学療法を半年間実施。

 

今年8月中旬、背中がかなり痛かった。

(先生はそんなに早く転移はしないとはおっしゃったけれど)

再発がこわかったので、念の為

1ヶ月早めに

CT検査およびマンモグラフィを受ける。

 

結果、転移は認めず。

(結局、背中の痛みは何だったのか不明のまま

今は痛みもマシになった。)

おかげさまで無事、治療は終了した。

 

あとは半年ごとに経過観察を行う。

ただし、抗がん剤の影響なのか

肝臓の数値が高めなので

2ヶ月後には消化器内科受診の予定。

 

先生に検査結果を聞いて、

それから3ヶ月分の薬

(ビタミン剤とか整腸剤とかヒルドイドとか)を

調剤薬局でもらったあと、

思い立って、

京都御苑をぬけて

京都府庁まで行くことにした。

 

拾翠亭

 

百日紅が満開。

 

百日紅によく見ると鳩が止まっている。

9月だけれど、日差しがきつく残暑が厳しい。


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京都府庁旧本館と百日紅

 

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建物内に前田珈琲ができたので、

この近所に住む友人を誘って、

立ち寄ってみた。


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彼女は大学時代の友人だけれど、

ともにガン患者でもある。

彼女は私よりもうずっと前から

ガンとは付き合っていて今も治療中。

 

私も今は経過観察だけれど、

先生は放射線治療のときにも、

3月からの半年間の投薬のときにも、

これで1/3再発は防げるとおっしゃった。

つまり完全に治ったわけではない。

常に再発の可能性があることを

頭のどこかにおきながら生活するということ。

 

彼女は言う。

はげましのつもりで

「絶対に大丈夫よ」と

言ってくれる人がいるけれど、

この言葉はがん患者をわかっていないと。

 

がんに絶対大丈夫ということはない。

医者ですら、1/3の確率としか言わない。

いまだどこかにガンは潜んでいるかもしれない。

それはもしかしたら

ずっと潜んだままかもしれないし、

暴れ出すかもしれない。

こればかりは今の時点ではわからない。

 

とりあえず免疫力をあげるために

体力を回復させるのが今の目標。

足腰の踏ん張りが効かないので、

先日も地下鉄の駅で立ち上がった瞬間、

ブレーキの慣性についていけずに転けかけた。

うーん、ちょっと筋力が無さすぎる。

まずは足腰をもう少し鍛えなくてはと思う。